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XtraX MC

MCカートリッジ


メーカー価格1,375,000円(税込)
販売価格お問い合わせください
お問合せはこちら スペック表にアルミ・カンチレバーという表記を発見した時、私はXtraX MCの価格を見返しました。日本人であれば誰もがアルミを採用したカンチレバーより現在流行している素材のカンチレバーを採用しているカートリッジの方が“高級品”だと思ってしまうことでしょう。私も少なからずそう思っていたからです。しかし、XtraX MCのサウンドを聴いた瞬間、アルミ・カンチレバーが採用されている事などどうでもよくなりました。まるでスタジオで最終テイクを聴いているかのような、あるいは最高のライヴを数メートル離れた特等席で聴いているかのような・・・過去に聴いていたレコードから過去に聴いた事がないレベルで、音楽があるがままに生き生きと再生されていると私には感じられたのです。

そこからわかってきたのは、トラジにとって素材はひとつの要素でしかないという事です。アビーロードスタジオとの強い繋がりや、アーティストを複数かかえるVERTERE RECORDSを主宰する事で得られる経験によって、トラジには明確に目指すべきサウンドがあり、そこに到達するためにありとあらゆる素材、方法を試す。そこには、この素材、この方法であれば間違いないだろうといった感覚はありません。信じられるのは何を使ったかなどではなく自身で試した結果。最高の結果を追求した結果、XtraX MCには、テレスコピック・アルミカンチレバーが採用されました。ただそれだけの事なのです。

「なぜアルミ・カンチレバーなのですか?」その質問をしたときのトラジの不思議そうな顔が忘れられません。「最高の結果を得たからだ」彼は当然のように答え、さらにこう続けました。「私が目指しているのは、製品の完璧な客観性です。主人公はあくまで演奏家であり、録音であるべきです。完璧を達成することは不可能かもしれませんが、完璧を目指し続けることで、その最終目標に可能な限り近づけたいと思っています。」

私はこの価格帯においてアルミ・カンチレバーが採用されている事にびっくりした事を恥じ、さらに、あらためてトラジ・モグハダムの人柄と彼が設計する製品の素晴らしさに感動しました。

もちろんXtraXはお求めやすい価格のカートリッジではありませんが、この世界最高峰のカートリッジを日本の皆様に紹介できる事を心から嬉しく思います。



<<  製品仕様  >>

形式 :MC型
再生周波数特性 :10 – 45,000Hz
出力レベル :0.45mV(@5cm/sec,)
スタイラス :ヌード・マイクロ・エリプティック・ダイヤモンド(7.5×15.5μm)
カンチレバー :テレスコピック・アルミニウム
推奨針圧 :2.05g(1.90 – 2.10g)
ボディ :アルミニウム合金
取り付け穴間隔 :12.7mm
取付方法 :M2.5径 特殊3点接触
推奨負荷 :850Ω - 1005Ω / 0pF – MAX 470pF
コイル・インピーダンス :40Ω
ダイナミック・コンプライアンス :12×106cm/dyne(@100Hz)
マグネット :サマリウム・コバルト
チャンネル・セパレーション :>28dB
チャンネル・バランス :1dB 以内
自重 :11.2g
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